「新しい趣味としてオフロードバイクを始めたいけど、何から調べれば…」
「維持費を考えると125ccが良いけど、パワー不足で後悔しないか不安…」
「足つきや操作性も気になる。初心者でも安心して楽しめるモデルはどれ?」

こんなお悩みをお持ちではありませんか?

手軽に始められる125ccオフロードバイクですが、選び方を間違えると「買ったはいいけど、自分の使い方には合わなかった」と後悔してしまうことも。中古の名車から高性能な海外モデルまで選択肢は意外に多く、どれが自分に最適かを見極めるのは至難の業です。

この記事では、特定のメーカーに偏ることなく、国内外の全17車種を公平な視点で徹底リサーチ。単なるおすすめランキングだけでなく、あなたのバイクライフを具体的にイメージできる「後悔しない選び方の全ステップ」を解説します。

この記事を最後まで読めば、専門知識がなくても自分にぴったりの一台を見極める力が身につき、最高の相棒と出会えるはずです。

結論として、あなたの使い方と予算によって選ぶべきバイクは全く異なります。 本記事では、その最適解を導き出すための具体的な判断基準と全モデルの詳細な比較情報を提供します。

なぜ今125ccオフロードバイクが初心者におすすめなのか

125ccオフロードバイクが今、初心者にとって最高の選択肢である理由は、驚くほど経済的で、誰にでも気軽に「非日常」への扉を開ける力を持っているからです。

最大の魅力は、その維持費の安さにあります。もしあなたが自動車を所有していれば、その保険に「ファミリーバイク特約」を付帯させることで、任意保険料を年間数千円程度に抑えることが可能です。さらに、税金も安く、250cc以上のバイクと違って車検も必要ありません。この手軽さが、「新しい趣味を始めたいけれど、家族に負担はかけられない」と考える多くの人にとって、力強い後押しとなります。

また、車体が軽量でコンパクトな点も、初心者にとって大きな安心材料です。大型バイクのような威圧感がなく、まるで自転車のような感覚で気軽に乗り出せます。万が一バランスを崩しそうになっても、その軽さから自分の力で支えやすく、取り回しの不安を感じることはほとんどありません。この「自分でも扱いきれる」という感覚が、バイクへの恐怖心を和らげ、純粋に操る楽しさを教えてくれるでしょう。

そして何より、125ccオフロードバイクは、あなたの日常を冒険に変える魔法の絨毯です。いつもの通勤路を少し外れて裏道に入ってみたり、週末に近くの河川敷や林道へ足を運んだり。舗装路の終わりが、冒険の始まりになります。これまで車で通り過ぎていただけの風景が、まったく新しい遊び場に変わるのです。この一台があれば、窮屈な日常から抜け出し、自分だけの時間を取り戻すきっかけを、いつでも手に入れることができます。

初心者におすすめの公道125ccオフロードバイク5選

数ある125ccオフロードバイクの中から、特に初心者の方が安心して楽しめる公道モデルを5台厳選しました。まずはこの5台をチェックすれば、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。

1位|カワサキ KLX125

コンパクトな車体と良好な足つき性で、小柄な方やバイクに乗り慣れていない方でも絶大な安心感を誇る入門モデルの決定版です。扱いやすいエンジン特性で、オフロード走行の基本を学ぶのに最適な一台と言えるでしょう。

2位|ヤマハ XTZ125E

街乗りから本格的な林道散策まで、あらゆる場面でバランスの良さが光る優等生です。信頼性の高いエンジンと本格的なフルサイズの足回りを両立しており、長く付き合える相棒を探している方におすすめします。

3位|スズキ ジェベル125

13Lという大容量の燃料タンクを備え、航続距離の長さが魅力のモデルです。ツーリングでの利便性が高く、「オフロードバイクで遠くまで旅をしてみたい」という夢を抱いているライダーにぴったりです。

4位|ファンティック XEF125

イタリアの専門メーカーが手がける本格エンデューロモデルです。高性能な水冷エンジンとレース仕様の足回りを備え、初心者でも「本物」の性能に触れることができます。所有する喜びも満たしてくれる一台です。

5位|アプリリア RX125

レースで培われた最先端の技術が注ぎ込まれた、クラス最高レベルのパワフルな走りが魅力です。スポーティーなデザインも相まって、走りへのこだわりが強いライダーの心を掴んで離しません。

1位|カワサキ KLX125

コンパクトな車体と優れた足つき性で、バイク初心者や小柄な方でも安心してオフロードの世界に飛び込める一台です。 インジェクション採用でエンジンの始動もスムーズなため、扱いやすさは抜群。 「オフロードバイクは初めて」という人に、まずおすすめしたい定番モデルと言えるでしょう。

2位|ファンティック XEF125

イタリアの専門メーカーが手がける、まさに「本物」のエンデューロモデルです。 レース仕様の足回りやパワフルな水冷エンジンなど、本格的な装備を惜しみなく投入しており、その妥協のない作りは所有感を満たしてくれるでしょう。 「どうせ乗るなら、最初から最高のバイクに乗りたい」という、こだわり派の初心者にこそ選んでほしい一台です。

3位|ヤマハ XTZ125E

フルサイズの本格的な車格で「オフロードバイクに乗っている感」を存分に味わえる一台です。信頼性と燃費に優れたエンジンを搭載し、軽量な車体は街中でもキビキビと走るため、日常の足から週末の林道散策まで、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。

4位|アプリリア RX125

レースで培われた本格的な性能と、クラス最高レベルのパワフルなエンジンが光る一台です。 少し慣れてきてからも物足りなさを感じさせないため、走り出す楽しさだけでなく、ゆくゆくは「バイクを操る」本格的な喜びを味わいたいと考える方に最適な選択肢となるでしょう。

5位|スズキ ジェベル125

スズキのジェベル125は、長距離ツーリングを楽しみたい初心者にうってつけの一台です。 クラス最大級となる13Lもの大容量燃料タンクを備えており、給油のことをあまり気にせずどこまでも走っていける安心感が最大の魅力です。 前後21/18インチの本格的なフルサイズホイールを持ちながら、エンジンは穏やかで扱いやすく、初めての林道ツーリングでもライダーを優しくサポートしてくれます。

125ccオフロードバイク選びで知るべき基礎知識

125ccオフロードバイクが持つ大きな魅力は、なんといってもその手軽さと維持費の安さにあります。これからオフロードの世界に飛び込んでみたいと考える初心者にとって、まさに最適な入門カテゴリーと言えるでしょう。

メリット:驚きの維持費と、初心者でも安心の扱いやすさ

最大のメリットは、維持費を劇的に抑えられる点です。特に、すでに自動車を所有している方であれば「ファミリーバイク特約」を利用できます。これは、自動車保険にわずかな金額を追加するだけで、125cc以下のバイクの任意保険をカバーできるというもので、個別で任意保険に加入するよりも大幅に費用を節約可能です。

また、軽自動車税も安く、車検も必要ありません。車体が軽量でコンパクトなため、取り回しが非常に楽なのも嬉しいポイント。万が一転倒してしまっても、一人でバイクを引き起こしやすいので、オフロード走行への心理的なハードルを大きく下げてくれます。

デメリット:高速道路に乗れないという制約

一方で、125ccバイクには明確なデメリットも存在します。それは「高速道路や自動車専用道を走行できない」という点です。自宅から目的の林道までが遠い場合、すべて一般道で移動する必要があるため、時間と体力を要します。

また、坂道や長距離の公道走行では、250ccクラス以上のバイクと比較してパワー不足を感じる場面があるかもしれません。しかし、林道や未舗装路をトコトコと楽しむ上では、そのパワー不足が逆に扱いやすさにつながることも多く、一概に欠点とばかりは言えないでしょう。

【具体例】年間維持費はどれくらい?

実際に125ccオフロードバイクを所有した場合、年間の維持費はどれくらいになるのでしょうか。あくまで一例ですが、具体的なシミュレーションを見てみましょう。

軽自動車税: 2,400円
自賠責保険(12ヶ月): 6,910円
任意保険: 約10,000円〜(ファミリーバイク特約利用の場合)
ガソリン代: 約12,000円(燃費40km/L、年間3,000km走行、ガソリン代160円/Lで計算)
メンテナンス費用: 約5,000円〜(オイル交換など)

合計すると、年間でおおよそ36,310円〜 という計算になります。もちろん、走行距離やメンテナンス内容によって変動しますが、他の排気量のバイクや自動車と比較しても、非常に経済的であることがお分かりいただけるでしょう。

モデルタイプとエンジン形式の違いを知ろう

125ccオフロードバイクには、いくつかの種類があります。自分の乗りたいスタイルに合わせて選ぶための基礎知識として、代表的なモデルタイプとエンジン形式の違いを理解しておきましょう。

モデルタイプによる違い

デュアルパーパス(トレールバイク): 公道を走るための保安部品(ライトやミラーなど)を備え、街乗りから林道ツーリングまで幅広くこなせる万能モデルです。多くの初心者におすすめできるタイプと言えます。
エンデューロレーサー: 本格的なオフロードレースに使用される競技用モデル。公道走行ができないものがほとんどですが、非常に高い走行性能を誇ります。
ファンライドモデル: エンデューロレーサーの中でも、レースで勝つことより「楽しむこと」に主眼を置いたモデル。扱いやすいエンジン特性で、初心者のオフロード練習にも最適です。

エンジン形式による違い

4ストロークエンジン(4st): 現在の新車で主流となっているエンジン形式。燃費が良く、環境性能に優れています。エンジンオイルの管理も比較的容易で、穏やかで扱いやすい出力特性のモデルが多いのが特徴です。
2ストロークエンジン(2st): かつて主流だったエンジン形式で、現在は生産終了モデルがほとんど。4ストロークに比べてパワフルで刺激的な加速感が魅力ですが、燃費や環境性能、定期的なメンテナンスの面では手間がかかります。中古車で探す際の選択肢の一つとなります。

メリットとデメリット|維持費の安さと注意点

125ccオフロードバイクを選ぶ上で最大の魅力は、なんといってもその「維持費の安さ」にあります。一方で、排気量ならではの注意点も存在します。ここでは、購入後に後悔しないために知っておくべきメリットとデメリットを具体的に解説します。

メリット:驚くほど経済的! お小遣いで始められる手軽さ

ファミリーバイク特約で保険料を大幅に節約

もしあなたが自動車保険に加入しているなら、「ファミリーバイク特約」を付帯することで、任意保険料を年間1万円〜2万円程度に抑えることが可能です。個別でバイク保険に加入するよりも圧倒的に安く、これが125ccクラスが選ばれる最大の理由と言っても過言ではありません。

税金や燃費も経済的

毎年かかる軽自動車税は2,400円(2024年時点)と非常に安価です。また、多くのモデルで燃費性能が高く、ガソリン代の負担も少なくて済みます。250cc以上のバイクに必要な車検も不要なため、長期的に見ても経済的な負担を軽くできるでしょう。

軽量・スリムで扱いやすい

車体が軽くコンパクトなため、取り回しが非常に楽です。林道でバランスを崩したり、万が一転倒したりした際にも、一人でバイクを引き起こしやすいのは初心者にとって大きな安心材料となります。街中での狭い道の走行や駐輪場での出し入れもスムーズに行えます。

デメリット:行動範囲の制限とパワーの限界

高速道路・自動車専用道は走行不可

125cc以下のバイクは、高速道路や自動車専用道を走ることができません。そのため、ツーリングで遠方へ行く際はすべて一般道を利用する必要があり、移動に時間がかかる点は理解しておく必要があります。

パワー不足を感じる場面も

幹線道路の速い流れに乗る際や、長い上り坂ではパワー不足を感じることがあります。特に、林道までのアプローチが長い場合、一般道での移動がストレスになる可能性も考慮しておきましょう。

新車の選択肢が少ない

現在、国内メーカーから新車で販売されている公道走行可能な125ccオフロードバイクは非常に少ないのが現状です。そのため、主な選択肢は海外メーカーの現行モデルか、国産の生産終了モデル(中古車)となります。

【具体例】年間維持費はいくら?

「維持費が安い」と言われても、具体的にいくらかかるのか気になるところでしょう。以下に、年間3,000km走行した場合の維持費の目安をシミュレーションしました。

項目金額(目安)備考
軽自動車税2,400円年に1回
自賠責保険約7,000円12ヶ月契約の場合
任意保険約10,000円ファミリーバイク特約を利用した場合
ガソリン代約12,750円燃費40km/L、ガソリン価格170円/Lで計算
メンテナンス費約6,000円オイル交換2回分など
合計約38,150円〜

このように、月々に換算すると約3,200円からという非常にリーズナブルなコストで、非日常を味わえるオフロードバイクの世界に飛び込むことができるのです。

年間維持費の具体的なシミュレーション

125ccオフロードバイクの大きな魅力として維持費の安さが挙げられますが、実際に年間でどの程度の費用がかかるのか、具体的なモデルケースでシミュレーションしてみましょう。

ここでは、「年間走行距離3,000km」「燃費40km/L」「ガソリン価格170円/L」と想定し、自動車保険の「ファミリーバイク特約」を利用するケースで計算します。


費用項目金額(目安)備考
① 軽自動車税2,400円毎年4月1日時点の所有者に課税されます。
② 自賠責保険料6,910円法律で加入が義務付けられている強制保険です(12ヶ月契約の場合)。
③ 任意保険料約8,000円〜ファミリーバイク特約を利用した場合の一般的な追加料金です。補償内容によって変動します。
④ ガソリン代12,750円(3,000km ÷ 40km/L) × 170円/Lで計算。
⑤ メンテナンス代約10,000円〜年2回のエンジンオイル交換などを想定した基本的な費用です。
合計(年間)約40,060円〜

このシミュレーション結果からわかるように、125ccオフロードバイクは年間約4万円からという非常にリーズナブルなコストで維持することが可能です。

特に大きいのが、自動車保険に付帯できるファミリーバイク特約の存在です。新規でバイク保険に加入するよりも大幅に保険料を抑えられることが多く、これが125ccクラスが経済的と言われる最大の理由の一つです。

もちろん、走行距離が長くなったり、タイヤやブレーキパッドといった消耗品の交換が必要になったりすれば費用は変動しますが、基本的な維持費がこの水準であることは、これからオフロードバイクを始めたい方にとって大きな安心材料となるでしょう。

モデルタイプとエンジン形式の主な違い

125ccオフロードバイクは、その設計思想によって大きく「デュアルパーパス」と「エンデューロ/コンペティション」の2つのタイプに分けられます。

デュアルパーパスモデル
公道走行と未舗装路走行という2つの目的(デュアルパーパス)に対応したモデルです。ウインカーやミラーといった保安部品を標準で装備し、街乗りからツーリング、そして林道散策まで幅広くこなせる汎用性の高さが魅力。多くのライダーにとって、最もバランスの取れた選択肢となるでしょう。

エンデューロ/コンペティションモデル
レースやオフロードコースでの走行性能を最優先に設計された競技志向のモデルです。軽量化のために保安部品が装備されていなかったり、サスペンションやエンジンがより高性能なものになっていたりと、純粋な走る楽しさを追求しています。公道走行ができないモデルも多いですが、その分、本格的なオフロード走行で高いパフォーマンスを発揮します。

また、エンジン形式にも「4ストローク」と「2ストローク」という大きな違いがあります。

4ストロークエンジン
現在販売されているバイクの主流となっているエンジン形式です。燃費が良く、排気ガスがクリーンで、エンジン音も比較的静か。低回転から力強く粘りのあるパワーを発生させるため、初心者でも非常に扱いやすいのが特徴です。

2ストロークエンジン
主に生産が終了した中古車に見られるエンジン形式です。同じ排気量の4ストロークエンジンと比較して、圧倒的にパワフルで軽量な点が最大のメリット。ただし、燃費が悪く、排気ガスに白煙とオイルが混じるため環境性能では劣ります。その独特の鋭い加速感には、今なお根強いファンが存在します。

自分の走りたいステージや求める性能をイメージしながら、これらの違いを理解することが、最適な一台を見つけるための第一歩となります。

後悔しない125ccオフロードバイクの選び方 3ステップ

自分にとって最適な一台を見つけるためには、カタログスペックを眺めるだけでなく、3つのステップで自身の希望を明確にしていくことが重要です。

【STEP1】主な乗り方・用途から絞り込む

まず、「バイクで何をしたいか」を具体的にイメージしてみましょう。あなたのバイクライフの主役となるステージはどこでしょうか。

林道ツーリングを楽しみたい: 未舗装路をのんびり走り、自然の景色を楽しみたいなら、公道走行可能で汎用性の高い「デュアルパーパス」モデルが最適です。タンク容量が大きく、乗り心地が良いモデルを選ぶと、長距離の移動も快適になります。
街乗りや通勤・通学がメイン: 舗装路を走る機会が多いのであれば、燃費の良さや足つきの良さが重要になります。コンパクトで小回りが利くモデルは、街中でのストップアンドゴーも得意です。
本格的なオフロードコースを走りたい: レースやコース走行で高いパフォーマンスを求めるなら、「エンデューロ」や「コンペティション」モデルが視野に入ります。公道走行ができない場合もありますが、軽量な車体と高性能な足回りで、本格的な走りを楽しめます。

【STEP2】自分の体格やスキルに合わせる

オフロードバイクは、一般的なバイクに比べてシート高が高い傾向にあります。そのため、自分の体格で安心して扱えるかどうかは非常に重要なポイントです。

特にバイク初心者の方や身長に不安がある方は、スペック表の「シート高」をチェックし、実際に跨ってみて両足のつま先がしっかりと地面に着くかを確認することをおすすめします。例えば、カワサキのKLX125のように、コンパクトな車体で足つき性に配慮されたモデルは、最初のバイクとして安心感が高いでしょう。

また、軽量なモデルは取り回しが楽で、万が一転倒した際の引き起こしも容易です。自分のスキルレベルに合わせて、無理なく扱える車格のバイクを選ぶことが、長く楽しむための秘訣です。

【STEP3】予算を決める(初期費用+維持費)

最後に、予算を具体的に設定します。車両本体価格だけでなく、乗り出すために必要な初期費用も忘れずに計算に入れましょう。

車両価格(新車・中古車): 新車は保証が付いていて安心ですが、価格は高めになります。一方、中古車は初期費用を抑えられますが、車両の状態を見極める目が必要です。
初期装備費用: ヘルメットやグローブ、ブーツ、プロテクターといった安全装備は必須です。これら一式で数万円〜十数万円程度の予算を見ておくと良いでしょう。
諸費用と維持費: 自賠責保険や任意保険、税金、そしてガソリン代やオイル交換といったランニングコストも考慮して、無理のない資金計画を立てることが大切です。

【STEP1】乗り方や用途で選ぶ

125ccオフロードバイクと一口に言っても、その個性はさまざまです。自分にとって最高の一台を見つけるための最初のステップは、「自分がバイクで何をしたいのか」「どんな場所を走りたいのか」を具体的にイメージすることから始まります。主な用途をいくつか見ていきましょう。

主な用途は「林道ツーリング」

舗装されていない林道を走り、自然の景色を楽しむ。そんな非日常的な体験に憧れてオフロードバイクに興味を持った方も多いでしょう。

この用途がメインなら、長距離を走っても疲れにくい快適性や、ある程度の悪路も安心して走れる走破性が重要になります。具体的には、燃料タンクの容量が大きいモデルや、段差の乗り越えに有利な前輪21インチ・後輪18インチの「フルサイズ」と呼ばれるホイールを備えたバイクが候補となるでしょう。

主な用途は「街乗り・通勤」

毎日の通勤や通学、ちょっとした買い物など、普段の足としてバイクを使いたい場合、重視すべきポイントは変わってきます。

信号の多い市街地では、頻繁に停止と発進を繰り返すため、足つきの良さが安心感に直結します。また、狭い駐輪場での取り回しを考えると、車体が軽量でコンパクトであることも大切な要素です。燃費の良さも、日常的に使う上では見逃せないポイントと言えるでしょう。

たまには「オフロードコース」で本格走行も

本格的なジャンプやコーナーリングなど、クローズドコースでスポーツ走行を楽しみたいという目的もあるかもしれません。

この場合、公道走行に必要な保安部品などを省いて軽量化を徹底した、レース用のコンペティションモデルが視野に入ってきます。高性能なサスペンションやパワフルなエンジンを備えており、純粋にオフロードを走る楽しさを追求できるのが魅力です。公道走行可能なモデルでも、車体が軽く、運動性能の高いバイクがこの用途に向いています。

まずは、これらのうちどの用途が自分の理想に最も近いかを考えてみることが、後悔しないバイク選びの第一歩となります。

【STEP2】体格やスキルで選ぶ

自分の体格やスキルレベルに合ったバイクを選ぶことは、オフロードバイクを安全に、そして心から楽しむための重要なステップです。特にオフロードバイクは、一般的なバイクに比べてシートが高いモデルが多いため、スペックの数値だけでなく、自分との相性を見極める必要があります。

まず最も重要なのが、身長と「足つき」のバランスです。不整地では平坦な場所ばかりではないため、片足でもしっかりと地面に足が届けば、停車時やバランスを崩しかけた際に安心して車体を支えられます。カタログスペックのシート高の数値はあくまで目安とし、可能であれば実際に販売店で跨ってみるのが理想的でしょう。サスペンションの沈み込みによって、数値以上に足つきが良く感じることもあります。例えば、身長に不安があるなら、カワサキのKLX125(生産終了)のように、前後ホイールが小径でシート高が抑えられているモデルが候補になります。

次に、自身のスキルレベルも正直に考慮しましょう。バイク初心者や久しぶりに乗るリターンライダーであれば、パワーが穏やかで扱いやすい空冷エンジンを搭載したモデルがおすすめです。急なアクセル操作にも過敏に反応しすぎないため、安心してオフロード走行の基本を学ぶことができます。一方で、バイクの扱いに慣れた経験者であれば、アプリリアのRX125やファンティックのXEF125のように、パワフルな水冷エンジンを搭載した高性能な海外モデルも視野に入ります。刺激的な走りを楽しめる反面、繊細な操作が求められるため、自分のスキルと相談することが肝心です。スペックの高さだけに目を奪われず、自分が無理なく、そして楽しく扱える一台を選ぶことが、長く付き合える相棒を見つける秘訣と言えるでしょう。

【STEP3】予算で選ぶ

125ccオフロードバイクを選ぶ上で、予算は最も重要な判断基準の一つです。車両本体の価格だけでなく、購入後に必要となる初期費用も考慮して、総額で考えることが後悔しないための鍵となります。

新車と中古車、それぞれにメリットとデメリットがあります。

新車の最大の魅力は、メーカー保証が付いていることによる安心感と、誰も乗っていない車両を所有する満足感でしょう。故障のリスクが極めて低く、最初の数年間は消耗品の交換だけで済む場合がほとんどです。ただし、ファンティックのXEF125 やアプリリアのRX125 のような高性能な海外モデルは、車両価格も高めに設定されています。

一方、中古車は初期費用を大きく抑えられるのが最大のメリットです。カワサキのKLX125 やスズキのジェベル125 といった、すでに生産を終了した人気の国産モデルも選択肢に入ります。ただし、車両の状態は一台一台異なるため、信頼できる販売店で購入したり、可能であればバイクに詳しい知人に見てもらったりするなど、コンディションの見極めが重要になります。

また、忘れてはならないのがヘルメットやグローブ、ブーツ、プロテクターといったライディングギアの費用です。安全にオフロード走行を楽しむためには必須の装備であり、一式揃えると数万円から10万円程度の追加予算を見ておくと安心です。

「新車で安心してバイクライフをスタートする」「中古車で本体価格を抑え、浮いた予算を高性能な装備に充てる」など、ご自身の価値観に合わせて最適な予算配分を考えることが、満足のいくバイク選びにつながるでしょう。

125ccオフロードバイクおすすめ全17車種【カテゴリ別】

ここからは、現在新車で購入可能なモデルから、中古市場で人気のモデル、さらにはコース専用マシンまで、全17車種をカテゴリ別に詳しく紹介します。それぞれのバイクが持つ個性や特徴を比較し、あなたに最適な一台を見つけるための参考にしてください。

【現行・公道モデル】アプリリア RX125|クラス最高レベルの走りを持つ本格派

レースで培われた技術が惜しみなく投入された、本格的な125ccオフロードバイクです。 高性能な水冷4ストロークDOHCエンジンは、125ccクラスでトップレベルの出力を誇ります。 フロント21インチ、リア18インチのフルサイズホイールと、余裕のあるサスペンションストロークを備え、ハードなオフロード走行にも対応可能です。 スタイリッシュなイタリアンデザインも魅力の一つで、所有する喜びも満たしてくれるでしょう。

スペック
エンジン水冷4ストロークDOHC単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴クラス最高レベルの出力
公式サイト公式サイト

【現行・公道モデル】ファンティック XEF125|所有欲を満たすイタリアンエンデューロ

イタリアのオフロード専門メーカー、ファンティックが手掛けるエンデューロモデルです。 高性能な水冷4ストロークエンジンに加え、レース仕様の倒立フロントフォークやアルミ製スイングアームなど、車格を超えた本格的な装備が特徴です。 細部までこだわった美しい作り込みは、まさにイタリアンブランドならでは。走りだけでなく、バイクを眺める時間も楽しみたいライダーにおすすめです。

スペック
エンジン水冷4ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴レース仕様の本格的な足回り
公式サイト公式サイト

【現行・公道モデル】ベータ RR 4T 125 LC|トライアル譲りの走破性が光るスリムボディ

トライアルやエンデューロの世界で名を馳せるイタリアのメーカー、Betaのオフロードモデル。 スリムで軽量な車体に、信頼性の高い水冷4ストロークSOHCエンジンを搭載し、高い走破性を実現しています。 特に、タイトなターンが続く林道や、テクニカルなセクションでその真価を発揮するでしょう。ライダーの操作に素直に反応してくれるため、オフロードライディングのスキルを磨きたい人にも最適な一台です。

スペック
エンジン水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴スリムで軽量な車体
公式サイト公式サイト

【現行・公道モデル】SWM RS125R|高品質パーツで固めたパワフルマシン

イタリアのバイクメーカーSWMが製造する、本格エンデューロモデルです。 パワフルな水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載し、力強い走りが楽しめます。 高品質なサスペンションやブレーキパーツを標準で採用しており、購入後のカスタム費用を抑えたいライダーにとっても魅力的な選択肢となるでしょう。

スペック
エンジン水冷DOHC4バルブ単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴高品質なサスペンションやブレーキ
公式サイト公式サイト

【現行・公道モデル】F.Bモンディアル SMX 125 ENDURO|超個性派、シート高1,020mmのエンデューロ

イタリアの老舗ブランド、F.Bモンディアルが手掛けるエンデューロモデル。基本コンポーネントはアプリリアRX125と共有しつつ、独自のグラフィックとCBS(コンビブレーキシステム)を採用しています。 最大の特徴は1,020mmという極めて高いシート高で、乗り手を選びますが、他にはない個性的な一台を探しているライダーには注目の存在です。

スペック
エンジン水冷4ストロークDOHC単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴シート高1,020mmの個性派
公式サイト公式サイト

【現行・公道モデル】AJP SPR 125|ポルトガル発、信頼性と扱いやすさを両立

ポルトガルのオフロードバイクメーカーAJPのエンデューロモデルです。信頼性の高い空冷4ストロークエンジンと、本格的なフレームやサスペンションを組み合わせています。 軽量な車体は非常に扱いやすく、オフロード入門者からベテランライダーのセカンドバイクまで、幅広い層におすすめできる一台です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴軽量で扱いやすい車体
公式サイト公式サイト

【海外向けモデル】ヤマハ XTZ125E|タフで燃費に優れたデュアルパーパス

主に海外市場向けに販売されている、多用途に使えるデュアルパーパスモデルです。 信頼性と燃費性に優れたシンプルな空冷4ストロークエンジンを搭載。 フロント21インチ、リア18インチという本格的な足回りを持ちながら、軽量な車体で俊敏なハンドリングが楽しめます。 派手さはありませんが、日々の足から本格的なツーリングまでこなせる質実剛健な一台です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴高い信頼性と燃費性能
公式サイト公式サイト

【中古の名車】カワサキ KLX125|小柄な体格でも安心!扱いやすさ抜群の入門モデル

コンパクトで扱いやすい車体サイズが魅力の、オフロード入門者に最適なモデルです。 空冷4ストロークエンジンはインジェクションを採用しており、始動性も良好。 フロント19インチ、リア16インチのホイールは足つき性に優れ、身長に不安がある方や女性ライダーからも高い支持を得ています。 生産終了から時間は経ちますが、今なお中古市場で高い人気を誇る一台です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:19インチ R:16インチ
特徴足つきが良くコンパクト
公式サイト公式サイトなし

【中古の名車】ヤマハ WR125R|欧州育ちのパワフルなフルサイズオフローダー

主にヨーロッパで販売されていた、本格的なオフロードモデルです。 パワフルな水冷4ストロークSOHC4バルブエンジンを搭載し、125ccとは思えない力強い走りを実現します。 フロント21インチ、リア18インチのフルサイズボディで、高い走破性を誇ります。 中古市場でしか手に入らない希少なモデルですが、その性能は今でも一線級です。

スペック
エンジン水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴パワフルなエンジンとフルサイズの車体
公式サイト公式サイトなし

【中古の名車】カワサキ KDX125SR|2ストならではの強烈な加速が魅力のマシン

今では希少となった、パワフルな水冷2ストロークエンジンを搭載したモデルです。 22馬力を発揮するエンジンは、4ストロークモデルでは味わえない鋭い加速感が魅力。 モトクロッサーKX125をベースにした車体に、倒立フロントフォークを採用するなど、装備も本格的です。 メンテナンスには手間がかかりますが、それを補って余りある楽しさを持つ一台と言えるでしょう。

スペック
エンジン水冷2ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴22馬力のパワフルな2ストロークエンジン
公式サイト公式サイトなし

【中古の名車】スズキ ジェベル125|大容量タンクが頼もしい旅するトレールバイク

ツーリング性能の高さが魅力のトレールバイクです。 フロント21インチ、リア18インチのフルサイズホイールに加え、クラス最大級の13L大容量燃料タンクを装備しており、長距離の林道ツーリングでも安心感があります。 丈夫な空冷4ストロークエンジンと合わせて、どこまでも走り続けたくなるような気にさせてくれる、頼れる相棒です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴13Lの大容量燃料タンク
公式サイト公式サイトなし

【中古の名車】スズキ DF125E|ミリタリーテイスト溢れるヘビーデューティー仕様

ジェベル125をベースに、ヘッドライトガードや大型リアキャリア、マッドフラップなどを標準装備したヘビーデューティー仕様モデル。 そのミリタリー調の無骨な外観は、キャンプや釣りといったアウトドアアクティビティとの相性も抜群です。 積載性に優れるため、たくさんの荷物を積んで冒険に出かけたいライダーに最適な一台です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:21インチ R:18インチ
特徴大型リアキャリアなどタフな特別装備
公式サイト公式サイトなし

【中古の名車】ホンダ XR125L|シンプルイズベストな世界のスタンダード

主にブラジルで生産され、ヨーロッパなどで販売されていたオンオフロードモデルです。 シンプルで耐久性の高い空冷4ストロークエンジンを搭載し、メンテナンスも容易。 日常の足から週末のツーリングまで、気負うことなく付き合える懐の深さが魅力です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:19インチ R:17インチ
特徴シンプルで耐久性が高いエンジン
公式サイト公式サイトなし

【コース専用】ホンダ CRF125F|オフロードの基本を学ぶのに最適な競技モデル

オフロードコース走行専用に設計されたモデルです。 粘りのある出力特性を持つ空冷4ストロークエンジンは非常に扱いやすく、これからオフロード走行を始めたい初心者の練習に最適。 軽量なフレームとストローク量の大きい本格的なサスペンションを備え、モトクロスコースやエンデューロコースで走る楽しさを存分に味わうことができます。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:19インチ R:16インチ
特徴扱いやすさを追求したコース専用設計
公式サイト公式サイト

【コース専用】ヤマハ TT-R125LWE|セル付きで安心のファンライドモデル

オフロードコース走行を楽しむために開発されたファンライドモデルです。 初心者でも扱いやすい特性の空冷4ストロークエンジンを搭載し、セルスターターとキック式の両方を備えているため、エンスト時も安心して再始動できます。 フロント19インチ、リア16インチの車体は、大人から子供まで幅広いライダーが楽しめるサイズ感です。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:19インチ R:16インチ
特徴セル&キック併用、初心者でも安心
公式サイト公式サイト

【個性派】ホンダ CT125・ハンターカブ|遊び心満載の現代に蘇った伝説のバイク

往年の名車「ハンターカブ」のスタイルを現代に再現した、遊び心あふれるトレッキングバイクです。 オフロード走行に対応したアップマフラーやエンジンガード、ストロークの長いサスペンションなどを装備し、フラットな林道や未舗装路の走行も楽しめます。 燃費が良くタフなエンジンと、大型リアキャリアによる高い積載性で、キャンプツーリングの相棒としても絶大な人気を誇ります。

スペック
エンジン空冷4ストローク単気筒
ホイールF:17インチ R:17インチ
特徴高い積載性と個性的なデザイン
公式サイト公式サイト

【未来の選択肢】サーロン Ultra Bee|静寂を切り裂く電動オフローダー

高出力モーターを搭載した、125ccクラス相当の性能を持つ電動オフロードバイクです。 エンジン音がなく静かながら、スロットルを開けた瞬間に最大トルクを発揮するモーターによるダイレクトな加速感は、ガソリン車では味わえない新感覚のライディング体験を提供します。 軽量な車体と本格的なサスペンションで、高い走破性を誇ります。免許区分や登録については購入前によく確認が必要ですが、オフロードバイクの未来を感じさせる一台です。

スペック
パワーユニット電動モーター
ホイールF:19インチ R:19インチ
特徴静かでダイレクトな加速感
公式サイト公式サイト

【現行モデル】アプリリア RX125

レースで培われた技術を惜しみなく投入し、125ccクラスとは思えない本格的な作り込みが魅力の一台です。

心臓部には、クラス最高レベルの11kW(15HP)を発生させる水冷4ストロークDOHC4バルブエンジンを搭載。 パワーを余すことなく引き出して走る楽しさは、他のモデルでは味わえない刺激に満ちています。 そのパワフルなエンジンを受け止める車体も本格派。フロント21インチ、リア18インチのフルサイズホイールに、余裕のあるストローク量を確保した倒立フロントフォークを組み合わせ、あらゆる路面で高い走破性を発揮します。

最新モデルでは灯火類がすべてLED化されたほか、フルカラーのデジタルメーターが採用されるなど、装備も一層充実しました。 デザイン性と性能の両面で妥協したくない、本物志向のライダーに最適なマシンです。

スペック
エンジン形式水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量124.2cc
シート高905mm
車両重量134kg
ホイールフロント21インチ/リア18インチ
タンク容量6.2L

公式サイト

【現行モデル】ファンティック XEF125

イタリアの老舗オフロードバイク専門メーカー、ファンティックが送る本格エンデューロモデルがXEF125です。 妥協のないマシン作りで知られ、レースで培われた経験を惜しみなく注ぎ込んだ一台に仕上がっています。

心臓部には、可変バルブ機構を備えたパワフルな水冷4ストロークエンジンを搭載。 さらに、大径の倒立フロントフォークやアルミ製スイングアームといった、上位モデルにも引けを取らないハイグレードなパーツを標準で装備している点が最大の特徴です。 そのため、これからオフロードを始めたい初心者だけでなく、本格的な林道走行を楽しみたい経験豊富なライダーのセカンドバイクとしても、高い満足感を得られるでしょう。

スペック
エンジン形式水冷4ストローク SOHC4バルブ 単気筒
総排気量124.66cc
最高出力11kW (15PS) / 9,750rpm
シート高915mm
車両重量108kg (ガソリン除く)
燃料タンク容量7.5L

公式サイト

【現行モデル】ベータ RR 4T 125 LC

トライアルやエンデューロレースの世界で高い評価を得ているイタリアの専門メーカー、Betaが手がける本格的な125ccオフロードモデルです。 信頼性の高い水冷4ストロークSOHC4バルブエンジンを搭載し、125ccクラスとは思えない本格的な走りを実現します。

エンデューロレーサー譲りのフレームに、フロントには倒立フォーク、リアにはリンク式サスペンションを備え、優れた路面追従性を発揮。 スリムで軽量な車体は、林道でのタイトなターンや сложныхセクションでもライダーの意のままに操ることができます。 本格的なオフロードライディングに挑戦したいライダーにとって、非常に魅力的な選択肢となる一台です。

スペック
エンジン形式水冷4ストロークSOHC単気筒
排気量124.6cc
シート高925mm
車両重量102kg (乾燥)
燃料タンク容量7.5L
F/Rホイール21/18インチ

公式サイト

【現行モデル】SWM RS125R

イタリアのバイクメーカーSWMが手がける、本格的なエンデューロモデルがRS125Rです。心臓部にはパワフルな水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載しています。さらに、高品質なサスペンションやブレーキパーツを標準で装備しており、林道から少し難易度の高いコースまで、妥協のないオフロードライディングを存分に楽しむことができるでしょう。本格的な走りを追求したいライダーにとって、非常に魅力的な選択肢の一つです。

スペック
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
最高出力
シート高916mm
車両重量117kg
タンク容量7.2L
新車/中古価格約61万円~
公道走行可能

公式サイト

【現行モデル】F.Bモンディアル SMX 125 ENDURO

イタリアの老舗ブランド、F.Bモンディアルが手掛ける本格的なエンデューロモデルです。同じくイタリアのアプリリア RX125とエンジンやフレームなどの基本コンポーネントを共有しており、その走行性能の高さは折り紙付きです。

F.Bモンディアル独自のグラフィックが与えられ、CBS(コンビブレーキシステム)を搭載している点がRX125との主な違いです。 特筆すべきは1,020mmという非常に高いシート高で、本格的な競技車両に匹敵するスペックを誇ります。 そのため、乗り手を選ぶ一台であることは間違いありませんが、長いサスペンションストロークによる高い悪路走破性が魅力です。人とは違う個性的なマシンを求めるライダーにとって、面白い選択肢となるでしょう。

スペック
エンジン形式水冷4ストロークDOHC単気筒
最高出力11.0kW (15HP) / 10,750rpm
シート高1,020mm
車両重量122kg
タンク容量6.2L
新車/中古新車購入可能
公道走行可能
公式サイト公式サイト

【現行モデル】AJP SPR 125

ポルトガルのオフロードバイク専門メーカー「AJP」が開発した、本格的なエンデューロモデルです。信頼性に定評のある空冷4ストロークSOHC2バルブエンジンを搭載し、扱いやすいパワー特性で、林道ツーリングからオフロードコースの入門まで幅広いシーンでライダーをサポートします。 このバイクの大きな魅力は、アルミとスチールの複合フレームや、前後共にフルアジャスタブル式の本格的なサスペンションといった、その車体構成にあります。 軽量な車体も相まって、初心者でもマシンをコントロールしやすく、オフロードライディングの楽しさを存分に味わえる一台と言えるでしょう。
公式サイト: https://ajpmotos.jp/line-up/spr-125/

【現行モデル】サーロン Ultra Bee

未来の選択肢】サーロン Ultra Bee|静寂を切り裂く異次元の加速!次世代電動オフローダー

エンジンバイクの概念を覆す、新時代の電動オフロードバイクがサーロンの「Ultra Bee」です。高出力のモーターを搭載し、125ccクラスのガソリン車を凌駕するほどの性能を秘めています。 スロットルを開けた瞬間に最大トルクが立ち上がるモーターならではの特性で、静かながらもダイレクトで暴力的な加速感を味わえるのが最大の特徴です。

車体は本格的なオフロード走行を想定して設計されており、ストロークの長いサスペンションと軽量なアルミフレームが高い走破性を実現しています。 静粛性が非常に高いため、山中での走行でも自然環境や周囲への影響を最小限に抑えられるのも電動ならではのメリットと言えるでしょう。

公道走行が可能な「Ultra Bee T」と競技専用の「Ultra Bee X」の2つのモデルがラインナップされています。 公道モデルの運転には普通二輪免許が必要となるなど、購入前に免許区分や登録に関する確認が必須ですが、未来のオフロード体験を先取りできる一台です。

主な特徴
内燃機関とは全く異なる、静かでパワフルな電動モーター
125ccクラスに相当する走行性能
軽量な車体と本格的な足回りによる高い走破性
公道走行可能なモデルもラインナップ
公式サイト

【中古の名車】カワサキ KLX125

さ抜群の入門モデル

「オフロードバイクはシートが高くて不安…」と感じる方に、まず跨ってみてほしいのがカワサキのKLX125です。生産は終了していますが、今なお中古市場で絶大な人気を誇る、まさに「125ccオフロード入門の決定版」と言える一台でしょう。

その最大の魅力は、なんといってもコンパクトな車体設計にあります。一般的なオフロードバイクが採用する前21/後18インチのホイールより一回り小さい、前19/後16インチのホイールを採用。これによりシート高が抑えられ、身長に自信がない方でも安心して両足が地面に届きやすくなっています。林道でバランスを崩した時や、Uターンしたい時など、いざという時に足が着く安心感は、何物にも代えがたいメリットです。

搭載されるエンジンは、穏やかで扱いやすい空冷4ストローク単気筒。燃料供給にはインジェクションを採用しているため、冬の寒い朝でもスムーズに始動できます。気難しいところがなく、ライダーの操作に素直に反応してくれるため、オフロード走行の基本をじっくりと練習するのに最適。軽量な車体と相まって、バイクを操る楽しさを純粋に味わわせてくれます。

中古車市場ではタマ数も比較的豊富で、初めての一台として手に入れやすい価格帯なのも嬉しいポイント。「いきなり海外の最新モデルはハードルが高い」と感じるなら、まずはこのKLX125でオフロードの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。バイクの楽しさを教えてくれる、最高の相棒になってくれるはずです。

【中古の名車】ヤマハ WR125R

主にヨーロッパ市場で販売されていた、本格的な125ccオフロードモデルがWR125Rです。このバイク最大の魅力は、クラスの常識を覆すほどのパワフルなエンジンにあります。

搭載されているのは、パワフルな走りを実現する水冷4ストロークSOHC4バルブエンジン。兄貴分であるWR250Rを彷彿とさせる設計思想で、高回転域まで気持ちよく吹け上がります。足回りにはフロント21インチ、リア18インチのフルサイズホイールを採用しており、本格的な林道走行でも高い走破性を発揮します。

現在は生産を終了しており、中古車でしか手に入れることはできませんが、その高い走行性能から今なお根強い人気を誇る一台です。パワーと車格に妥協したくないライダーにとって、探す価値のある名車と言えるでしょう。

【中古の名車】ヤマハ XTZ125E

|信頼性と本格装備が光る、隠れたデュアルパーパス

主に海外市場で販売されていたため、国内での知名度は高くないものの、その実力から「知る人ぞ知る名車」として評価されているのがヤマハ XTZ125Eです。信頼性と燃費性能に優れた空冷4ストロークエンジンは、日々の通勤・通学から週末のツーリングまで、幅広い用途でライダーを支えてくれます。

このバイクの最大の魅力は、125ccクラスとは思えない本格的な足回りにあります。 フロント21インチ、リア18インチというフルサイズのホイールは、林道などの荒れた路面でも高い走破性を発揮します。軽量な車体と相まって、オフロード走行における俊敏なハンドリングを実現しており、初心者からベテランまで操る楽しさを味わえる一台です。

中古市場でしか手に入らないモデルですが、そのバランスの取れた性能は今も色褪せません。街乗りも本格的なオフロードも一台でこなしたい、そんな欲張りなライダーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。

スペック
エンジン形式空冷4ストローク単気筒
総排気量124cc
シート高
車両重量
燃料タンク容量
中古価格相場15万円~35万円
公道走行可能

公式サイト

【中古の名車】ホンダ XR125L

主にブラジルで生産され、欧州などで販売されていた、信頼性の高いオンオフロードモデルです。心臓部には、構造がシンプルで耐久性に優れた空冷4ストロークエンジンを搭載。扱いやすい出力特性で、日常の足としてはもちろん、週末のツーリングまで気負うことなくこなせます。タフな作りで長く付き合えることから、一台で様々なシーンを楽しみたいライダーにとって、中古市場で魅力的な選択肢となる一台です。

【中古の名車】カワサキ KDX125SR

パワフルな走りを求めるライダーにとって、今なお輝きを失わない伝説的な一台がカワサキのKDX125SRです。最大の魅力は、22馬力という圧倒的なパワーを絞り出す水冷2ストロークエンジンにあります。現行の4ストローク125ccモデルでは味わえない、炸裂するような加速感は2ストロークエンジンならではのもので、多くのライダーを虜にしてきました。

その戦闘力はエンジンだけにとどまりません。モトクロッサーKX125をベースにした車体に、倒立フロントフォークといった本格的な足回りを装備しており、林道やオフロードコースで非常に高いポテンシャルを発揮します。穏やかな4ストロークモデルでは物足りなさを感じる経験者や、パワフルなマシンを操る楽しみを追求したいライダーにとっては、まさに理想的な相棒となるでしょう。

ただし、生産終了から年月が経っているため、状態の良い中古車を見つけるのは年々難しくなってきています。また、2ストロークエンジンは定期的なメンテナンスが不可欠であり、購入後も知識やスキルが求められる点は覚悟が必要です。しかし、その手間を補って余りあるほどの刺激と楽しさを提供してくれる、唯一無二の名車と言えます。

【中古の名車】スズキ ジェベル125

トレールバイク

長距離ツーリングを得意とする、スズキの傑作トレールバイクです。その最大の特徴は、125ccクラスとしては破格の13Lもの大容量ガソリンタンクにあります。優れた燃費性能と相まって、一度の給油での航続距離は驚くほど長く、ガソリンスタンドの少ない郊外や林道でも安心して走り続けることが可能です。

足回りには、本格的なオフロード走行に対応するフロント21インチ、リア18インチのフルサイズホイールを採用。これにより、荒れた路面でも高い走破性と安定性を発揮します。エンジンはシンプルで耐久性に定評のある空冷4ストロークエンジンを搭載しており、メンテナンス性に優れている点も中古車として選ぶ上での魅力です。日常の足から、荷物を満載してのロングツーリングまで、ライダーの冒険心に応えてくれる懐の深い一台と言えるでしょう。

【中古の名車】スズキ DF125E

タフな道具感を全面に押し出した、個性的な一台がスズキのDF125Eです。ロングセラーモデルであったジェベル125をベースに、大型のヘッドライトガードや標準装備された大型リアキャリア、そしてマッドフラップなどを追加し、ヘビーデューティー仕様に仕上げられています。

そのミリタリー調のルックスは、他のオフロードバイクとは一線を画す独特の存在感を放ちます。 高い積載能力を誇るリアキャリアは、キャンプ道具などを満載して冒険に出かけたいライダーにとって、非常に心強い装備となるでしょう。ベースが信頼性とツーリング性能に定評のあるジェベル125なだけに、見た目だけでなく長距離の移動も快適にこなす実力を秘めています。生産終了から時間は経っていますが、アウトドア・アクティビティの相棒として、今なお色褪せない魅力を持つモデルです。

【競技・ファンライド】ホンダ CRF125F

競技・ファンライド】ホンダ CRF125F|コースで基礎から学べる本格入門レーサー

公道走行はできませんが、その分オフロードコースでの楽しさをとことん追求したのがホンダのCRF125Fです。これから本格的にオフロードライディングを始めたい、あるいは家族や仲間とクローズドコースで思い切り楽しみたいというライダーにとって、最適な一台と言えるでしょう。

心臓部には、粘り強い出力特性を持つ空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。初心者でも安心してアクセルを開けられる扱いやすさを実現しています。 軽量なツインパイプフレームと、ストローク量が十分に確保された本格的なサスペンションの組み合わせは、モトクロスコースのジャンプやフープス、あるいはエンデューロコースの凹凸まで、しっかりと走破できる性能を秘めています。

785mmと抑えられたシート高と、90kgを切る軽量な車体は、小柄な方や女性でも不安なく扱えるサイズ感です。 「バイクを操る楽しさ」の基本を、このCRF125Fでじっくりと学び、次のステップへと進んでいく。そんな楽しみ方ができる、まさに本格的な入門マシンです。

スペック詳細
エンジン形式空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量124.9cc
シート高785mm
車両重量88kg
燃料タンク容量3.7L
公道走行不可
公式サイト公式サイト

【競技・ファンライド】ヤマハ TT-R125LWE

ヤマハのTT-R125LWEは、オフロードコースでの走行をとことん楽しむために生まれたファンライドモデルです。 公道走行はできませんが、その分、これからオフロードを始めたい大人から子供まで、幅広い層が扱えるように工夫されています。

心臓部には、穏やかで粘りのある出力特性を持つ空冷4ストローク124cm³エンジンを搭載。 過激すぎないパワーは、特に初心者にとって安心感が高く、アクセルワークや車体コントロールといったオフロード走行の基礎をじっくりと学ぶのに最適です。

足回りは、フロント19インチ、リア16インチのホイールを採用し、フルサイズのレーサーに比べてコンパクトな車体を実現しています。 これにより足つき性が向上し、小柄な方でも安心して乗ることが可能です。さらに、始動方式は簡単なセルスターターと、いざという時に頼りになるキック式の両方を備えているため、どんな状況でも安心してエンジンを始動できます。

レースで勝利を目指すためのマシンではありませんが、「オフロード走行の楽しさを知る」という目的において、これ以上ない最高のパートナーとなってくれるでしょう。

スペック
エンジン形式空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
総排気量124cm³
シート高805mm
車両重量90kg
燃料タンク容量6.0L
新車/中古価格約35.2万円~
公道走行不可
公式サイト公式サイト

【番外編】ホンダ CT125・ハンターカブ

番外編】ホンダ CT125・ハンターカブ|街乗りから林道まで、遊び心を刺激する現代のハンター

純粋なオフロードバイクとは一線を画す「トレッキングバイク」という独自のカテゴリを築いているのが、ホンダ CT125・ハンターカブです。往年の名車「ハンターカブ」が持つ機能的なスタイルを現代に蘇らせ、市街地から林道散策まで、あらゆる場面でライダーの冒険心をくすぐる一台です。

オフロード走行を想定し、専用設計された車体には様々な工夫が凝らされています。 地面との干渉を避けるためのアップマフラーやエンジン下部を守るアンダーガード、そして通常よりもストローク量を確保したサスペンションなどが、未舗装路での走破性を高めています。

スーパーカブシリーズから受け継いだ空冷4ストローク単気筒エンジンは、低中速域での力強さを重視したセッティング。 クラッチ操作が不要な自動遠心クラッチと組み合わせることで、バイク初心者でも気負うことなく林道などのダート走行に挑戦できるのが大きな魅力です。

特筆すべきは、その積載能力の高さです。標準装備された大型のリアキャリアは、キャンプ道具などのかさばる荷物もしっかりと積載可能で、ツーリングの楽しみを大きく広げてくれます。

本格的なオフロードコースを攻めるのには向きませんが、日常の足としての利便性と、週末に気軽に自然の中へ繰り出せる走破性を両立したCT125・ハンターカブは、ライダーのライフスタイルに寄り添う唯一無二のパートナーとなるでしょう。

スペック
エンジン形式空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量123cm³
シート高800mm
車両重量118kg
燃料タンク容量5.3L
公道走行可能
メーカー希望小売価格440,000円(税込)

公式サイト

購入前に確認すべき3つのリアルな注意点

125ccオフロードバイクを手に入れて、週末に林道へ出かけるのは最高の体験です。しかし、多くのオーナーが購入後に直面するのが、目的の林道にたどり着くまでの「公道走行」で感じるパワー不足という現実です。

「買ってから3ヶ月はすべてが楽しかったが、バイパスや流れの速い国道を走るのが次第にストレスになり、半年後には250ccに乗り換えてしまった」という声は、決して珍しいものではありません。特に、登り坂では後続車からのプレッシャーを感じる場面も出てきます。

この「パワーの壁」は、バイクに慣れて行動範囲が広がれば広がるほど、顕著に感じられる傾向にあります。もちろん、街乗りや近所の散策がメインであれば大きな問題にはなりませんが、「いつかは遠くの林道までツーリングに行きたい」と考えている方は注意が必要です。購入前に、自分の主な利用シーンを具体的に想像し、林道までのアプローチにどれくらいの公道走行が含まれるかをシミュレーションしてみることが、後悔しないための重要な鍵となります。

2. 車両価格だけじゃない!購入直後に発生する「隠れたコスト」

バイク選びでは車両本体の価格に目が行きがちですが、特にオフロードバイクの場合、購入直後に発生する可能性のある追加費用を予算に組み込んでおく必要があります。

一つ目は「タイヤ交換費用」です。多くのモデルに標準装備されているタイヤは、燃費や舗装路での静粛性を考慮したオンロード寄りのものが少なくありません。しかし、本格的な林道やぬかるんだ路面を走るにはグリップ力が不足しがちで、安全のためにもオフロード性能の高いタイヤへの交換が推奨されます。この場合、タイヤ代と工賃で2〜3万円程度の追加出費が見込まれます。

二つ目は「サスペンションの調整費用」です。バイクのサスペンションは、メーカーが想定する平均的なライダーの体重(一般的に65kg〜75kg前後)に合わせて設定されています。もし自分の体重がこの範囲から大きく外れている場合、サスペンションが柔らかすぎたり硬すぎたりして、バイク本来の性能を発揮できません。最適な乗り心地と走破性を得るために、スプリングの交換やオイルの調整が必要となり、これも数万円の費用がかかることがあります。

これらは単なるオプションではなく、安全にオフロード走行を楽しむための「必須の初期投資」と捉えておくと良いでしょう。

3. 安物買いの銭失いに?中古車選びで必ず見るべきポイント

魅力的な価格で手に入る中古の125ccオフロードバイクは、初心者にとって有力な選択肢です。しかし、その手軽さゆえにコンディションの悪い車両を選んでしまい、「安物買いの銭失い」になるケースも後を絶ちません。購入で失敗しないために、最低限以下の3点は自分の目で確認しましょう。

フレームの歪みや凹み: 転倒の機会が多いオフロードバイクは、フレームにダメージを負っている可能性があります。特にハンドルの付け根にあたる「ステアリングヘッド」周辺に不自然なシワや塗装の割れがないか、念入りに確認してください。フレームの歪みは走行安定性に直結する重要なポイントです。
サスペンションのオイル漏れ: フロントフォークやリアショックからオイルが漏れていないかを確認します。特にフロントフォークは、光沢のあるインナーチューブ部分を指で触ってみて、オイルが付着していないかをチェックしましょう。サスペンションの修理は高額になるケースが多く、注意が必要です。
エンジン周りからの異音やオイル漏れ: エンジンを実際にかけてもらい、回転を上げた際に「カチカチ」「ガラガラ」といった異音がないか耳を澄ませてください。また、エンジン下部を覗き込み、オイルが滲んだり垂れたりした跡がないかも確認します。

これらのチェックで少しでも不安を感じた場合は、信頼できるバイクショップのプロに相談するか、その車両の購入を見送る勇気も必要です。

注意点1|「パワーの壁」という後悔

125ccオフロードバイクの手軽さや維持費の安さは大きな魅力ですが、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔する声として最も多く聞かれるのが「パワーの壁」です。特に、林道やオフロードコースまでの移動距離が長い人ほど、この壁に直面しやすい傾向があります。

「買って3ヶ月は最高だったが、坂道や移動で使う国道の流れに乗るのが辛く、結局半年で250ccに買い替えてしまった」という声は、決して珍しい話ではありません。市街地ではキビキビと走る125ccですが、交通量の多いバイパスや長い上り坂では、どうしてもパワー不足を感じる場面が出てきます。

アクセルを全開にしても車の流れに乗るのがやっとだったり、坂道で徐々にスピードが落ちてしまったりといった状況は、想像以上にストレスを感じるものです。また、仲間とツーリングに行く場合、周りが250cc以上のバイクだと、同じペースで走ることに大きな負担を感じてしまう可能性も考慮すべきでしょう。

この問題は、125ccオフロードバイクが劣っているということでは決してありません。重要なのは、あなたがバイクを使う主なステージを具体的に想像することです。「林道までのアプローチは長いか」「頻繁にバイパスや峠道を走ることになるか」といった点を事前にシミュレーションし、125ccのパワー特性が本当に自分の使い方に合っているのかを冷静に見極めることが、購入後の満足度を大きく左右します。

注意点2|タイヤ交換など購入直後の追加費用

125ccオフロードバイクの購入で意外な落とし穴となるのが、車両本体価格以外に発生する追加費用です。「乗り出し価格」として諸費用が含まれている場合でも、自分の乗り方や体格にバイクを合わせるための出費がかかる可能性があります。

特に、オフロード走行の性能に直結するのが「タイヤ」です。公道走行可能なモデルの多くは、舗装路での走行も考慮したオン・オフ両用のタイヤを標準装備しています。しかし、本格的に林道やダートを楽しみたい場合、これらの純正タイヤではグリップ力が不足し、性能を十分に発揮できないことが少なくありません。そのため、多くのライダーが購入後すぐに、よりブロックの大きい本格的なオフロードタイヤに交換します。この場合、タイヤ本体の費用(前後輪で数万円)と交換工賃が追加で必要になることを覚えておきましょう。

また、ライダーの体重によっては「サスペンション」の調整やパーツ交換が必要になるケースもあります。バイクのサスペンションは、メーカーが想定する標準的な体重(一般的に65kg〜75kg前後)に合わせてセッティングされています。もし自分の体重がこの範囲から大きく外れる場合、サスペンションが柔らかすぎて底付きしたり、逆に硬すぎて跳ねてしまったりと、乗り心地や走破性に影響が出ることがあります。より安全で快適な走行を楽しむためには、自分の体重に合わせて内部のスプリングを交換するなどの対策が必要になるかもしれません。

これらの費用は必ず発生するものではありませんが、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、タイヤやサスペンションなど、走りの性能に関わる部分で追加の出費がかかる可能性があることを、予算計画の段階で考慮しておくことが重要です。

注意点3|中古車購入で失敗しない確認項目

オフロードバイクの中古車は、価格が魅力的な一方で、車両の状態を見極める知識が求められます。特に未舗装路での走行を前提とするため、オンロードバイク以上に転倒や過酷な使用によるダメージが蓄積している可能性があります。購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下のポイントを必ず確認しましょう。

  1. フレームとステアリング周りの確認
    バイクの骨格であるフレームに歪みやダメージがあると、安全な走行に支障をきたします。ステアリングストッパーの傷や凹み: ハンドルがタンクに当たるのを防ぐ「ステアリングストッパー」に大きな傷や凹みがある場合、過去に激しい転倒を経験している可能性があります。
    ハンドルの動き: 実際にハンドルを左右いっぱいに切ってみて、引っかかりや違和感がないかを確認します。スムーズに動かない場合は、ベアリングなどに問題があるかもしれません。
  2. サスペンションの状態
    オフロード走行の要であるサスペンションは、最も酷使される部分の一つです。オイル漏れのチェック: フロントフォークやリアショックの付け根あたりを覗き込み、オイルが滲んでいないかを確認してください。オイルシールが劣化していると、修理に費用がかかります。
    動作確認: 車体にまたがり、ブレーキをかけたままハンドルに体重をかけてフロントサスペンションを、シートに腰掛けて車体を揺すってリアサスペンションを、それぞれ数回沈ませてみましょう。スムーズに動くか、異音がしないかを確認します。
  3. エンジンと下回りの傷
    エンジン下部は、岩や丸太などでヒットしやすい箇所です。エンジン下部の損傷: エンジン下部のクランクケースや、それを守るスキッドプレートに大きな傷や凹み、割れがないかを確認します。オイル漏れの痕跡がないかも併せてチェックしましょう。
    エンジン音: 可能であれば実際にエンジンをかけてもらい、異音(「カチカチ」「ガラガラ」といった音)がないか、アイドリングが安定しているかを聞いてください。
  4. ホイールとスポークの確認
    ホイールの歪みやスポークの緩みは、走行の安定性に直結します。リムの歪み: 車体を前後に動かしながら、ホイールのリム(外周部分)に大きな歪みや凹みがないかを目視で確認します。
    スポークの緩み: スポークを数本、指で軽く弾いてみてください。「キンキン」と澄んだ音がすれば正常ですが、鈍い音がするものは緩んでいる可能性があります。

これらの項目は、バイクに詳しくなくても確認できる基本的なポイントです。販売店のスタッフに質問しながら一緒にチェックすることで、車両の状態をより正確に把握できます。価格の安さだけで判断せず、安心してオフロードライフを楽しめるコンディションの良い一台を選びましょう。

125ccオフロードバイク購入後の楽しみ方

バイクを手に入れたら、すぐにでも走り出したい気持ちになるでしょう。しかし、オフロード走行は舗装路とは異なるリスクが伴うため、安全装備を揃えることが大前提となります。街乗り用の装備とは別に、専用のアイテムを揃えることで、安全性が飛躍的に高まり、ライディングに集中できます。

オフロードヘルメット
チンガード(顎の部分)が大きく張り出し、転倒時の顔面保護性能が高いのが特徴です。バイザーは、前方からの飛び石や木の枝から顔を守る役割を果たします。ゴーグルと組み合わせて使用するのが一般的です。

ゴーグル
走行中の土埃や虫、飛び石から目を守る必須アイテム。ヘルメットの開口部にフィットするものを選びましょう。レンズの種類も豊富で、天候に合わせて交換できるモデルもあります。

オフロードブーツ
硬い素材で作られており、足首の捻挫や打撲、骨折といった怪我から足を守るための最重要装備の一つです。ソールも硬く、不整地でバイクを支える際に安定感をもたらします。

プロテクター
胸部、背中、肩、肘、膝などを守るプロテクターは、転倒時のダメージを大幅に軽減します。ジャケットに内蔵されているタイプや、インナーとして着用するタイプなど様々です。特に、林道では木の枝や岩に体をぶつける可能性があるため、上半身を保護するボディプロテクターや、膝を守るニーシンガードの装着が推奨されます。

オフロードグローブ
グリップ操作を確実に行うため、手のひら部分が薄く作られているのが特徴です。手の甲側にはプロテクターが配置され、転倒や飛び石から手を守ります。

125ccで大自然へ!初心者向け林道ツーリング入門

装備が揃ったら、いよいよ冒険の始まりです。125ccの軽量なオフロードバイクは、林道ツーリングの入門に最適。大自然の中を駆け抜ける爽快感は、一度味わうと病みつきになります。

どこを走ればいい?林道の探し方
最初は、比較的走りやすいと言われる「フラットダート」の林道から始めるのがおすすめです。インターネットのツーリングマップや、オフロードバイク専門誌、地域のツーリングコミュニティなどで情報を探すことができます。「〇〇県 林道」「初心者向け ダート」といったキーワードで検索してみましょう。ただし、通行止めや私有地、登山道への誤進入には十分注意が必要です。必ず事前に情報を確認し、ゲートが閉まっている場合は絶対に進入しないようにしてください。

自然と共存するための基本マナー
林道は、林業関係者やハイカーなど、他の利用者もいる共有の場所です。以下のマナーを守り、誰もが気持ちよく利用できるよう心がけましょう。

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   スピードは控えめに: 見通しの悪いカーブや、ハイカーがいる可能性を常に意識し、いつでも止まれる速度で走行します。
   騒音に配慮: 特に早朝や民家が近い場所では、不必要な空ぶかしは避け、静かに走行します。
   ゴミは持ち帰る: 当然のマナーですが、自分が出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
   自然を大切に: 路肩を崩したり、植物を踏み荒らしたりしないよう、コースを外れて走行するのは避けます。

もっと楽しく、もっと安全に!おすすめ初歩的カスタム

オフロードバイクの楽しみは、走ることだけではありません。自分の体格やライディングスタイルに合わせてカスタムすることで、バイクはさらに乗りやすく、安全な相棒へと進化します。

スタンディングが楽になる「ハンドル交換」
オフロード走行では、バランスを取るために立ち上がって乗る「スタンディング」という姿勢を多用します。しかし、ノーマルのハンドルの高さが自分の体格に合っていないと、窮屈な姿勢になりがちです。ハンドルを少し高いものに交換したり、「ハンドルライザー」というパーツで高さを調整したりするだけで、スタンディングポジションが格段に楽になり、車体のコントロール性が向上します。

操作性が格段に向上する「ワイドステップ交換」
ノーマルのステップは幅が狭く、スタンディング時に足が滑りやすかったり、安定しなかったりすることがあります。幅が広い「ワイドステップ」に交換することで、足元の安定感が劇的に向上。バイクへの入力がしやすくなり、長時間のライディングでも疲れにくくなります。費用対効果が非常に高い、初心者にもおすすめのカスタムです。

オフロード走行に必須の装備と用品

オフロードバイクを手に入れたら、次に揃えるべきは安全に走行を楽しむための専用装備です。公道用のツーリングウェアとは目的も作りも大きく異なるため、「バイク用だから大丈夫」と過信するのは禁物です。転倒時の衝撃や、木の枝・飛び石といった障害物から身を守り、快適なライディングに集中するために、以下の装備は最低限揃えましょう。

ヘルメット

オフロード走行では、運動量が多く息が上がりやすいため、口元の空間が広く確保され、呼吸がしやすい専用のヘルメットが必須です。長いバイザー(ひさし)は、前方からの泥や日差しを防ぐ役割があります。シールドがないモデルが一般的なので、後述のゴーグルとセットで使います。

ゴーグル

林道では、前走車が巻き上げる小石や泥、木の枝、虫などが顔に直撃する危険があります。目を守るために、ヘルメットの開口部にぴったりフィットするゴーグルを必ず装着してください。視界をクリアに保つことは、安全走行の第一条件です。

オフロードウェア(ジャージ&パンツ)

オフロード用のウェアは、プロテクターを中に着込むことを前提に作られています。伸縮性と通気性に優れた素材でできており、ライディング中の激しい動きを妨げません。また、転倒を想定して、膝や腰などには摩擦に強い素材が使われています。

プロテクター

最も重要な装備の一つです。最低でも胸部、背中(脊椎)、肘、膝を守るプロテクターは必ず装着しましょう。転倒時に岩や木の根に体を打ち付けるリスクは常にあります。ジャケットに内蔵されているタイプよりも、体に直接装着するインナータイプの方が、ズレにくく保護性能も高いのでおすすめです。

オフロードブーツ

オフロードブーツは、足首をガッチリと固定して捻挫を防ぎ、岩や木のヒットから足全体を守るために非常に硬く作られています。スニーカーやツーリングブーツでは防御力が全く足りず、一度の転倒で大怪我につながる可能性があります。操作性も考慮されているため、安全のためには必須のアイテムです。

グローブ

ハンドル操作をダイレクトに行うため、プロテクション性能を備えつつも、手のひら側は薄手の生地で作られているのが特徴です。グリップを確実に握り、レバー操作を繊細に行うために専用品を選びましょう。

これらの装備は、初期投資として費用がかかりますが、あなたのバイクライフを長く安全に楽しむための「保険」です。まずは必需品から揃え、自分のスタイルに合わせて少しずつアップグレードしていくと良いでしょう。

初心者向け|125ccで始める林道ツーリング入門

手に入れた125ccオフロードバイクは、あなたを日常から少しだけ離れた冒険へと連れ出してくれる最高の相棒です。舗装路の終わりは、新しい世界の始まり。ここでは、初めて林道ツーリングに挑戦するための場所の選び方や、すべてのライダーが守るべき大切なマナーについて解説します。

どこを走ればいい?最初の林道の見つけ方

「林道を走ってみたい」と思っても、最初の一歩をどこに踏み出せばいいか迷うのは当然です。まずは安全に楽しめる場所を見つけることから始めましょう。

インターネットで探す: 「〇〇県 林道情報」といったキーワードで検索すると、地域の林道に関する情報が見つかります。 ただし、情報が古かったり、個人のブログでは難易度が分かりにくかったりすることもあるため、参考程度に留めましょう。
ツーリングマップルを活用する: ライダー定番の地図「ツーリングマップル」には、通り抜け可能なダート(未舗装路)が記載されていることがあります。 コメントも参考に、比較的走りやすそうな林道に目星をつけるのがおすすめです。
経験者に聞くのが一番の近道: もし周りにオフロード経験者がいれば、一緒に行ってもらうのが最も安全で確実です。 おすすめのルートや走行時のコツを直接教えてもらうことで、不安は一気に解消されるでしょう。

最初のうちは、なるべくフラットで走りやすい、難易度の低い林道を選ぶことが重要です。また、林道に入る前には、自治体のウェブサイトなどで通行止めの情報がないか必ず確認する習慣をつけましょう。

自分と未来のライダーのために守るべき林道の掟

林道は誰のものでもなく、森林を管理する方々や、ハイカー、地元住民など、さまざまな人が利用する共有の道です。 素晴らしい環境を未来に残し、誰もが気持ちよく利用できるよう、以下のマナーを必ず守りましょう。

スピードは控えめに: 林道での速度の目安は時速20km前後です。 見通しの悪いカーブやブラインドコーナーでは、常に対向車や歩行者がいると考え、いつでも止まれる速度で走行してください。
ハイカーや対向車が最優先: 歩行者や自転車、対向車とすれ違う際は、必ず速度を落とし、安全な場所に停止して道を譲るのが基本です。 相手に不安を与えないよう、思いやりのある運転を心がけましょう。
自然を傷つけない: タイヤを空転させて不必要に路面を掘り返したり、整備された法面(のりめん)を駆け上がったりする行為は絶対にやめましょう。 ゴミのポイ捨てはもちろん論外です。
静かに走る: 必要以上の空ぶかしや、大音量のマフラーは、野生動物を驚かせ、周囲で働く人や住民の迷惑になります。 静かに自然を味わうのが林道ツーリングの醍醐味です。
ゲートの先には絶対に入らない: 閉鎖されているゲートの先は、崩落の危険があったり、私有地であったりします。 「関係者以外立入禁止」の看板がある場合も同様に、決して侵入してはいけません。

林道ツーリングは、アスファルトの上では決して味わえない達成感と、息をのむような美しい景色に出会える素晴らしいアクティビティです。 しかしそれは、安全への配慮と、他者や自然を尊重するマナーの上に成り立っています。 しっかりと準備と心構えをして、安全で楽しいオフロードデビューを果たしましょう。

安全性と快適性を高める初歩的カスタム

125ccオフロードバイクは、納車されたそのままの状態で十分に楽しめますが、少し手を加えるだけで安全性と快適性は格段に向上します。特にオフロード走行では、自分の体格に合ったライディングポジションを取ることが、疲労の軽減と的確なバイクコントロールに直結するため非常に重要です。

中でも効果を体感しやすいのが、ハンドルとステップのカスタムです。

ハンドル交換・調整でスタンディングを楽に

オフロード走行の基本である「スタンディング(立ち乗り)」姿勢をとったとき、ハンドルが低すぎたり近すぎたりすると、腰が引けて窮屈なフォームになってしまいます。これではバランスが取りにくく、長時間の走行では体に大きな負担がかかります。

身長が高い方や、より楽な姿勢でスタンディングしたい場合は、「ハンドルライザー」と呼ばれるパーツを使ってハンドルの高さを上げるのがおすすめです。数センチ高さを変えるだけで、スタンディング時の姿勢が驚くほど楽になり、視界も広がって安全なライディングにつながります。

ワイドステップで安定感アップ

純正のステップは幅が狭いことが多く、雨や泥で濡れると滑りやすくなることがあります。特にスタンディング時には足元全体で車体をコントロールするため、ステップが不安定だと踏ん張りが効かず、思わぬ転倒につながる危険性も否めません。

そこでおすすめなのが、幅が広く、靴底をしっかりと捉えるギザギザのついた「ワイドステップ」への交換です。 接地面積が増えることで足元の安定感が飛躍的に向上し、車体をホールドしやすくなります。 少ない力でバイクをコントロールできるようになるため、疲労軽減の効果も期待できるでしょう。

これらのカスタムは、比較的少ない費用で大きな効果が得られるため、オフロード走行に慣れてきた頃にぜひ検討してみてください。自分の体にバイクを合わせることで、これまで以上にライディングが楽しく、安全になるはずです。

まとめ|あなたに最適な125ccオフロードバイクを見つけよう

この記事では、125ccオフロードバイクの魅力から、具体的な車種選びのステップ、購入後の楽しみ方までを解説してきました。維持費の安さと扱いやすい車体は、オフロードライディングという新しい趣味を始めるのに最適な選択肢と言えるでしょう。

重要なポイントは、自分の「乗り方」「体格」「予算」を明確にすることです。街乗りや通勤がメインなのか、週末は本格的な林道ツーリングに出かけたいのかによって、最適な一台は大きく変わります。カワサキ KLX125のように足つきが良く初心者向けのモデルから、ファンティック XEF125のような本格的な走行性能を誇る海外モデル、そしてスズキ ジェベル125のような中古市場で人気の名車まで、選択肢は実に多彩です。

しかし、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、パワー不足を感じる場面があることや、オフロード走行を楽しむための追加費用がかかる可能性といった現実的な側面も理解しておく必要があります。

最終的にあなたにとって最高の相棒を見つけるためには、カタログスペックを眺めるだけでなく、実際にバイクに触れてみることが何よりも大切です。

125ccオフロードバイクに関するよくある質問

Q1. 125ccオフロードバイクで高速道路は走れますか?

A. いいえ、走れません。日本の法律(道路運送車両法)では、125cc以下のバイクは高速道路や自動車専用道を走行することが禁じられています。移動は一般道のみとなります。

Q2. 身長が低いのですが、足つきは大丈夫でしょうか?

A. 車種によってシート高は様々です。カワサキ KLX125のように比較的シートが低いモデルもあれば、海外製の本格モデルはシート高が高い傾向にあります。サスペンションの調整で車高を下げる「ローダウン」というカスタムも可能ですが、まずは中古車販売店などで実際にまたがってみて、足つきを確認することをおすすめします。

Q3. ヘルメットは普通のフルフェイスでも代用できますか?

A. 公道を走る上では法律上の問題はありませんが、安全・快適にオフロード走行を楽しむためには、専用のオフロードヘルメットとゴーグルの使用を強く推奨します。オフロードヘルメットは、視界が広く、運動時の呼吸がしやすいうえ、転倒時に顔や顎を守るための長いチンガード(口元の部分)が特徴です。

最後のステップ:必ず実車を確認しに行こう

気になるバイクが見つかったら、最後のステップとして必ず実車を確認しに行きましょう。写真やスペック表だけでは決してわからない、車両のサイズ感、重さ、そして何よりあなた自身の体にフィットするかどうかを確かめることが重要です。

近くのバイクショップに足を運んで中古車や新車にまたがらせてもらったり、メーカーが開催する試乗会イベントの情報をチェックしたり、レンタルバイクで実際に1日乗ってみるのも非常に良い方法です。

この記事が、あなたの素晴らしいオフロードライフの第一歩となることを願っています。

125ccオフロードバイクに関するよくある質問

にQ&A形式で回答します。

Q1. バイク初心者でも、本当にオフロードを走れますか?

A. はい、もちろんです。125ccオフロードバイクは、車体が軽くてパワーもマイルドなため、バイク初心者の方がオフロード走行に挑戦するのに最適な一台と言えます。

多くのモデルは足つき性も考慮されており、もしバランスを崩しても車体を支えやすいのが大きなメリットです。最初から険しい山道に行く必要はなく、まずは河川敷の未舗装路や、初心者向けのオフロードコースなどで土の上を走る楽しさを体験することから始めてみてください。

Q2. 維持費は具体的にどれくらいかかりますか?

A. 125ccバイクの最大の魅力は維持費の安さです。すでに自動車を所有している場合、保険料を大幅に節約できる「ファミリーバイク特約」が利用できます。

税金(軽自動車税)、自賠責保険、任意保険、そしてガソリン代やオイル交換などの消耗品費を合わせても、年間の維持費は数万円程度から見積もることが可能です。もちろん、走行距離やメンテナンスの内容によって費用は変動します。

Q3. 高速道路に乗れないと、ツーリングでは不便ではないですか?

A. 確かに、125ccバイクは高速道路や自動車専用道を走行できないため、長距離を一度に移動するのは得意ではありません。

しかし、目的地までの道のりを一般道で楽しむ「下道ツーリング」もバイクの大きな魅力の一つです。知らない街の景色を楽しんだり、偶然見つけたお店に立ち寄ったりと、高速道路では味わえない発見があります。また、クルマにバイクを積んで運ぶ「トランポ(トランスポーター)」を活用すれば、遠方の林道へも気軽アクセスできます。

Q4. 新車と中古車、どちらを選ぶべきですか?

A. それぞれにメリットがあるため、ご自身の予算やバイクに関する知識レベルに合わせて選ぶのが良いでしょう。

新車はメーカー保証が付いており、故障のリスクが少なく安心感が高いのがメリットです。一方、中古車は価格が安く、生産が終了した魅力的なモデルが手に入る可能性があります。バイクの知識に不安がある初心者の方は、保証が充実している新車か、信頼できるバイクショップでしっかりと整備された中古車を選ぶことをおすすめします。

Q5. 公道走行不可の「競技用モデル」は、どのような人が購入するのですか?

A. CRF125FやTT-R125LWEといった競技用モデルは、ナンバープレートを取得できず、公道を走ることはできません。

これらのバイクは、オフロードコースでのスポーツ走行やレース、あるいは私有地での練習といった特定の目的に特化して設計されています。そのため、車体が非常に軽量で、より本格的なオフロード走行を楽しめるサスペンションなどが装備されています。購入する際は、バイクを運ぶためのトランポが必須となります。

購入前に実車を確認する方法|試乗とレンタル

カタログスペックや記事を読んで「これだ!」と思っても、実際にまたがってみると印象が大きく異なるのがバイクです。特にオフロードバイクはシート高が高いモデルが多いため、足つきや車重のバランスなど、自分との相性を確かめることが後悔しないための最も重要なステップと言えるでしょう。

そこで活用したいのが、試乗とレンタルバイクです。

メーカーの試乗会や販売店で試乗する

一番手軽なのは、メーカーが主催する試乗会や、ディーラー・販売店に用意されている試乗車に乗せてもらう方法です。 オフロードバイクの試乗車は常に用意されているとは限りませんが、メーカーの公式サイトなどでイベント情報をこまめにチェックしてみましょう。

短時間であっても、実際にエンジンをかけて発進し、少し走らせてみるだけで、パワー感やポジション、足つきなどを具体的に体感できます。気になるバイクが複数ある場合は、積極的に試乗して比較検討するのがおすすめです。

レンタルバイクでじっくり乗り味を確かめる

「短時間の試乗だけでは判断できない」「実際に通勤路や近くの林道を走ってみたい」という方には、レンタルバイクが最適です。 数時間から丸一日借りることで、試乗では分からないライディングポジションでの疲れ具合や、様々なシチュエーションでの取り回しなど、より深くバイクを知ることができます。

費用はかかりますが、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを考えれば、非常に価値のある投資と言えるでしょう。 レンタルバイクをきっかけに、購入する決心がついたり、逆に自分には合わないことが分かったりするなど、納得のいく一台を選ぶための大きな判断材料になります。

いきなり購入するのではなく、まずはこれらの方法で実車に触れ、自分の体でバイクとの相性を確かめてみてください。

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